Minecraft のマルチプレイ用サーバをプレイ時だけ稼働させるための Lambda Function

三行

  • Minecraft サーバはメモリ2GB以上のインスタンスが欲しいけど VPS を借りると月2000円ぐらいかかるところが多い
  • プレイ時だけ稼働させればよいので Slack からインスタンスを立てて遊び終わったらデータを退避させて壊せるようにした
  • $0.03 / hour で遊べる

minecraft-lambda-function

Minecraft サーバをプレイ時だけ稼働させるために下記の機能を持つ AWS Lambda Function を作った。

  • create: DigitalOcean にサーバインスタンスの生成 → S3 からプレイデータ(worldディレクトリ)のダウンロード → Minecraft サーバの起動 → IP アドレスを Slack に通知
  • upload: S3 へプレイデータをアップロード
  • destroy: インスタンスの破壊

インターフェイス

Slack の Slash Commands で対応する Function を呼び出す。

  • /minecraft create
  • /minecraft upload
  • /minecraft destroy

インターフェイスの図

アーキテクチャ

Lambda Function は図のような構成で動いている。
Minecraft サーバアプリケーション自体は itzg/minecraft-server という Docker イメージを利用して動かしている。環境変数に S3 上の world.zip の URL を渡すだけでそのプレイデータで起動されて便利。

create⚒

create

upload🚀

upload

destroy💥

destroy

Slack からの実行

Slack の Slash Commands から Lambda Function を実行するために API Gateway を利用した。

  1. API Gateway にエンドポイントを作成して POST したら minecraft-lambda-function を実行するように設定。
  2. Lambda Function はパラメータを JSON で受け取りたいのだけど Slack Slash Commands は JSON で送ってくれないので API Gateway で Body Mapping Template を設定。 Body Mapping Template
    このようにした。
    #set($httpPost = $input.path(‘$’).split(“&”))
    {
    #foreach( $keyValue in $httpPost )
    #set($data = $keyValue.split(“=”))
    “$data[0]” : “$data[1]”#if( $foreach.hasNext ),#end
    #end
    }
    
  3. Slack Slash Commands を設定
    URL に API Gateway のエンドポイントの URL を設定する。ここで設定する Token は Lambda Function に渡される JSON データに含まれる。(Lambda Function 側の環境変数にも同じ Token を設定しておいて Function 内で照合することで、Slack Slash Commands 以外からのリクエストを無視する) Slack Slash Commands
  4. Slack から /minecraft create を実行すると
    {“token”: “*****”, “text”: “create”}
    
    というパラメータで Lambda Function が実行されるようになる 🎉

動作

Slash Commands 自体のログは残らないけどこんな感じのログになる。 f:id:morishin127:20170220005920p:plain

料金

$0.03 / hour で遊んだ時間分しかかかってないのでお安い 💰 f:id:morishin127:20170220010515p:plain

感想

最高便利!!!!!!!!

余談

Lambda のデプロイパッケージのビルドを macOS 上で行なっても Lambda 上で動かず苦戦した際の知見です。 qiita.com